スナップに最適! PENTAX K-r 【since 2010】レビュー

デジタルカメラ

はじめに

PENTAX K-r レビュー 正面から

福岡に住んでいた頃、博多のじゃんぱらで出会った一眼レフカメラです。
当時は2013年頃、ダブルズームキットで3万円。状態も良かったので購入しました。

PENTAX K-r 基本情報

発売年2010年
シャッター1秒〜1/6000
フォーカス11点オート/セレクト
センサー画素数1290万画素(総画素)
ファインダー視野率0.85 倍
液晶モニター3インチ
92.1万ドット
手ぶれ補正SR 最大約4段分
センサーシフト式

販売年 2010年について

記事執筆時で、13年前です。

・はやぶさが7年ぶりに地球へ帰還
・日本航空が経営破綻
などのニュースがありました。

最近の事なので、覚えている方も多いかと思います。

当時の価格について

ボディのみが7万4,800円前後
K-rレンズキットが7万9,800円前後
K-rダブルズームキットが9万9,800円前後

でした。

PENTAX K-r レビュー

PENTAX K-r 操作系など

PENTAX K-r レビュー 背面液晶

通常のPENTAXカメラと同様の操作系で、特に困るようなことはありません。
オートが優秀なので、基本絞り優先(AV)モードとEV補正で手軽に撮影できる優秀なスナップシューターです。

AFポイントの操作は十字キーです。
5D系のようなマルチコントローラーだったら良かったな、と思いつつ、
そもそも当時のフラッグシップK-5、K-3にも搭載されていないので仕方が無いかな、と思います。

PENTAX K-r 本体のデザイン

PENTAX K-r レビュー 正面

この機種は、ボディーカラー12色・グリップカラー10色を自由に組み合わせることができます。
白ボディと緑グリップの組み合わせは、120分の1の確率です。

一眼レフの色は基本黒。
これほどの遊び心があるモデルはPENTAXの当時のエントリーモデルならではだと思います。

PENTAX K-r 背面液晶

PENTAX K-r レビュー 背面液晶 写り

液晶のサイズ、色の再現性、視野角、明るさ、いずれも十分です。
当時のカメラとしては、非常によくできていると思います。

PENTAX K-r ファインダー

PENTAX K-r レビュー ファインダー

PENTAXはファインダーにこだわっているメーカーではありますが、
残念ながらペンタプリズムではなく、ミラーファインダーです。

K-3等と比べても小さいので、やはりペンタプリズムの方が見やすいですね。
しかし、撮影した写真には当然関係ありません。

また、そのおかげでカメラがかなり軽くなっています。

バッテリーについて

未だ互換バッテリーが安く出ています。

更に、こちらのモデルはアダプターがあれば乾電池駆動が可能です。

PENTAX k-r 用 単三型電池ホルダーD-BH109互換品

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1000円以下で購入できますが、こちらに充電式の単3乾電池4本でも駆動します。

古いデジタルカメラは電池の廃盤によって使えなくなるケースが多々ありますが、PENTAX K-rに関してはその心配は無さそうです。

PENTAX K-r 作例

撮影機材

PENTAX K-r

PENTAX SMC DA 18-55mm F3.5-5.6 AL 

リンクはIIになっていますが、初代です。
初代のPANTAX DA 18-55mmは、なんと中古で3000等で取引されています。

ぜひメルカリやヤフオク、中古カメラ屋等で探してみてください。

作例

PENTAX K-r レビュー 作例 川

まず、この絵が出てきた瞬間にPENTAX K-rのセンサーの懐の深さがわかりました。
HDRのように見えるのは、私がPhotoshopで補正したからですが、ハイライトからシャドーまできちんと残る優秀なセンサーです。

レンズも、キットレンズの安いプラ筐体のものです。
格安でこの写りが手に入ります。

PENTAX K-r レビュー 作例 木の幹

広角18mm F3.5(開放F値)で撮影しました。
絞っていないのに、幹のディテールが事細かに拾えています。

PENTAX K-rはAPSC 1290万画素です。
それで実は十分なのかもしれないと思わせてくれる絵がどんどん出てきます。

PENTAX K-r レビュー 作例 橋の上

暗いと、やはりAFは迷います。
しかし、この微妙にピントが合っていない感じや、暗いところに乗るノイズなど…

当時は、センサーの性能が悪い!と思って嫌っていましたが、今見るとノスタルジーな感じも相まって、よく処理できていると思います。

ノイズに弱いといっても、発売当時2010年は、拡張感度:25600まで対応しているカメラ自体が少なかったので、当時としては先進的なセンサーだったのだと思います。

暗所を綺麗に撮るのではなく、味のあるノイズとして吐き出してくれます。

PENTAX K-r レビュー 草とランナー

どこかフィルムカメラのような趣がありませんか。

PENTAX K-r レビュー 作例 謎のオブジェ

ハイライトからシャドーまで、きちんとRAWに記録してくれています。

撮って出しだと微妙に思われるかもしれませんが、現像含めて楽しむカメラだと思います。
決してお手軽に良い写真を得られるカメラではありませんが、手を加える楽しさは確実にあります。

PENTAX K-r レビュー 花

色乗りは、PENTAXらしく、各色綺麗に乗ります。
緑が良い、といった話でしたが、あいにくの曇りであまり綺麗には撮れませんでした。

PENTAX K-r レビュー 作例 木の実と点光源

逆光で赤い木のみを撮影しましたが、綺麗に結像しています。
AFも正確でした。

最後に

撮影しやすさを考えると、今となってはあまりおすすめできません。
ファインダーはペンタミラーで、決して見やすい訳では無いです。
頑丈さを考えると、全面プラ筐体のPENTAX K-rはやはりおすすめできません。

しかし、それを補ってあまりあるセンサーの素体の良さ。
そして本体の軽量さを考えると、スナップシューターとしてはまだまだ現役でいけるのでは無いかと思います。

巷では、写真バトル的な対戦ゲームが唯一乗っている一眼レフとして、一時期話題になりましたが、
そんな遊び心もありつつ、硬派なカメラとしての役目も果たせる素晴らしい機種だと思います。

惜しむらくは、古いため状態の良い個体が減っていることと、エントリーモデルなので市場価値が低く見積もられていることでしょうか。

逆に、当カメラを格安で入手できることでもありますが。

皆さんも、PENTAX K-rを手に入れて、一緒に写真バトルで対戦しましょう。

それでは。

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