はじめに
オールドレンズは、「味」を楽しむもの…みたいな事がよく言われておりますが、
モノによっては実用性があるレンズもたくさんあります。
このレンズ「SMC PENTAX-M 50mm F1.4」もそんなレンズの一つだと思います。
レンズ名についているSMCからも、レンズの品質に対して一定の信頼がおける事がわかりますね。
SMCとは…Super Multi Cotedの略。
多層膜コーティングにより、フレアやゴーストに強い特徴がある。
最近のデジタル時代のPENTAXレンズも、SMCコーティングが為されている。
SMC PENTAX-M 50mm F1.4 基本情報
レンズタイプ | 単焦点レンズ |
焦点距離 | 50mm |
F値 | F1.8 – F22 |
マウント | PENTAX Kマウント |
構成 | 6群7枚 |
最短撮影距離 | 45cm |
重量 | 266g |
フィルター径 | 52mm |
発売年 | 1977年 |
発売年 1977年について
カラオケ、テレビゲームがブームに。
日本初の静止気象衛星「ひまわり」打ち上げ。
Apple社のパソコン「Apple II」が発売…など
石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」などが流行歌となりました。
当時の価格について
約30000円程度だったとされています。
当時の大卒初任給は101,000円でした。
SMC PENTAX-M 50mm F1.4 レビュー
質感・操作性
この年代のマニュアルフォーカスレンズは、質感がとても良いです。
金属筐体で、フォーカスリングの回し心地もかなりスムーズで軽すぎなくてベストです。
ピント合わせを楽しくできるかどうかは大切な要素です。
レンズの精度が高く頑丈
「SMC PENTAX-M 50mm F1.4」は、工作制度が高い印象を受けます。
そのおかげか、あまり絞りが壊れた個体や油が滲んでいるような、ドイツ製レンズでありがちな不具合は少ないと思われます。
そのままPENTAXのカメラに付けられる
PENTAXの一眼レフには、アダプター無しで、そのまま付けられます。
マウントの形状が変わっていないためです。
SMC PENTAX-M 50mm F1.4 作例
使用した機材
SONY α7 ii
ソニー / フルサイズ / ミラーレス一眼カメラ / α7M2 / ボディ(レンズなし) / ブラック / ILCE-7M2
今となっては、AF性能等は遅いですが、
マウントアダプタ経由で使うのであれば、手振れ補正も効いて値段も安いのでオススメです。
マウントアダプター
K&F Concept マウントアダプター Pentax PK Kレンズ- Sony NEX Eカメラ 対応レンズアダプター 高精度 無限…
こちらで必要十分です。
無限遠も出ますし、強度も申し分ありません。
SMC PENTAX-M 50mm F1.4
SMC PENTAX-M 50mm F1.4 秋葉原で撮影
絞ると、しっかり写ります。
描写の破綻もありません。
日曜日だったので、歩行者天国が開催されていました。
大通りは、人で溢れかえっていました。
インバウンドの効果か、外国人がたくさん歩いていました。
F1.4とF8の比較です。
これくらいボケます。
ボケの描写
見ての通り、口径食(レモンボケ)がかなり目立ちます。
大口径レンズの定めだと思いますが、気になる方は気になると思います。
最後に
解放F1.4から現実的に使える描写や、SMCコーティングによる逆行耐性など、
MFレンズである事を受け入れたら、そこそこ実用的なレンズだと思います。
明るいレンズなので、ポートレート等にもお使い頂けると思います。
雰囲気を大事にしつつ、実用的な描写のバランスもとれる当レンズは大変オススメです。
球数も多いため、安く買えるうちに是非揃えてみてください。
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